紙と水とガラスと。
ガラスは水に強い物質なのですが、紙は水に弱い・・・
当たり前のことですが、先日の台風の影響で倉庫一部で雨漏りがあり、お届け時に使っている段ボールが水濡れに。
次の台風も近づいているようなので とりあえずは事務所内で養生です。
ガラスは水や紙とも相性が良いのですが 紙類に水は天敵ですね。
水と紙とガラスが一同に介する場面として ガラス炉からガラスタネを取ったあとに成型する作業があります。よく卵型とか爆弾型とか言われるものなのですが、私も始めた頃はおっかなビックリでした。だって、1000度以上あるガラス炉から取り出したガラスの塊をたかが濡らした新聞紙をてのひらの上において、その上でコロコロと回すのですから。
新聞紙といっても1日分もない厚さです。びしょびしょに濡らしたところで熱いだろうし、実際にその水がガラスの塊の暑さで蒸気となって湯気を立てた姿を見ると身が竦みます。それでもいつの頃からでしょうか。その作業を熱いと思わなくなっている自分がいました。
最初は先生の手をみただけでも泣きそうになっていました。ですが 熱いはずのガラスのタネがほんの少しの力で思うように変わることを知るとなんだかガラスのタネが愛おしい。私の場合、逆に力を入れすぎて、卵型が変形してしまい先生にチェックを入れられるのですが・・・
「そのまま回していても ガラスは自然に丸くなるから」分かっていてもついつい手を加えて自分の思い通りにしてしまおうと思う悪いクセがあります。
まだまだ手のひらに力が入り 上手くできないのですが 自分としては おっかなビックリ触っていた頃から比べると雲泥の進歩だと自画自賛したりするのです^_^;サンドブラストだけでなく いろんなガラスの特性を知ることができたら 面白いなあと思うこのごろです。
次の台風も近づいているようなので とりあえずは事務所内で養生です。
ガラスは水や紙とも相性が良いのですが 紙類に水は天敵ですね。
水と紙とガラスが一同に介する場面として ガラス炉からガラスタネを取ったあとに成型する作業があります。よく卵型とか爆弾型とか言われるものなのですが、私も始めた頃はおっかなビックリでした。だって、1000度以上あるガラス炉から取り出したガラスの塊をたかが濡らした新聞紙をてのひらの上において、その上でコロコロと回すのですから。
新聞紙といっても1日分もない厚さです。びしょびしょに濡らしたところで熱いだろうし、実際にその水がガラスの塊の暑さで蒸気となって湯気を立てた姿を見ると身が竦みます。それでもいつの頃からでしょうか。その作業を熱いと思わなくなっている自分がいました。
最初は先生の手をみただけでも泣きそうになっていました。ですが 熱いはずのガラスのタネがほんの少しの力で思うように変わることを知るとなんだかガラスのタネが愛おしい。私の場合、逆に力を入れすぎて、卵型が変形してしまい先生にチェックを入れられるのですが・・・
「そのまま回していても ガラスは自然に丸くなるから」分かっていてもついつい手を加えて自分の思い通りにしてしまおうと思う悪いクセがあります。
まだまだ手のひらに力が入り 上手くできないのですが 自分としては おっかなビックリ触っていた頃から比べると雲泥の進歩だと自画自賛したりするのです^_^;サンドブラストだけでなく いろんなガラスの特性を知ることができたら 面白いなあと思うこのごろです。
でもご覧のとおり、お皿ではございません。板ガラスに彫っただけのものです。お皿に彫る前に私は何度か板ガラスに彫ってみたりします。たとえば、すずらんだと軸・茎・お花といったパートに分かれるのですが、彫る順番によって出来上がりに差があるのです。
最初は軸を彫ってみて、次に茎、お花としましたが、2番目はお花、茎、軸と順番を変えてみました。そしてまだ板ガラスに空白があったので、茎・お花・軸も。
実際にお皿に施した時はお花・茎・軸でした。もちろん、葉っぱ部分もすごく深く彫ったり、極端に浅く彫ったり、均一に彫ったり、斑に彫ったりと試してみます。自分が作りたいイメージが実際にガラスに彫ると 思いもよらず平面だったりするので ついつい用心のため色々試してみるのです。
たくさんのガラス作品を作るよりも、一つを仕上げるために試行錯誤する時間が私は好きです。同じ図案をカットすることで、カットが自分でも上達するのが分かるのは書道のお稽古と似ているかもしれませんね。
当店でお作りするガラスたちはカットという作業をマシーンがしてくれます。また、彫ることも斑になることより均一になることが「良し」とされています。ある意味、作り手の個性を消すことで多くの人たちに受け入れられやすい作り方を目指しています。個性が強いことは作家としてOK!でも、職人としはNG!ですもの。
あくまでも当店の主役はお客様からオーダーいただいた一文字、一文字。それを正確に、真心こめて彫ってこそ、ガラスに命が吹き込まれます。そうやってお作りしたものこそ、ご注文いただいたお客様に心底お喜びいただき、受け取った方に感動していただけるガラスと信じています。とはいえ、ついついあれやこれも試してみたくなる・・・というのは私だけかもしれませんね。
初めての作品展。焦ってばかりで自分の作品を撮影することさえ忘れてしまっておりました。唯一スマホに残っていたのがすずらんのお皿。制作期間中手元にずっとあったのに 出来上がったものも展示していたものも撮影したのはこの一枚限り。今頃はステキなお宅に嫁いで、夏の食卓を飾ることができているなら嬉しく思います。
ネット通販を本格的に始める前は、パラソルショップに出したり、ガラス雑貨屋さんで販売したりと実際に購入していただくお客様に接することが多かったのですが インターネットを通してお買い求めいただくお客様とのメールや画像のやりとりに時間を費やすことが多くなり、忘れていたことをたくさん思い出すことができました。
一番に多かったご質問が、「どうやって作るんですか?」
サンドブラストといってもいろんな作り方があります。また、お問い合わせいただく方の経験の違いによりご説明方法も変わります。詳しい方はガラスの構成、そのものからお聞きになる方もいらっしゃいますし、サンドブラストを経験されたことがある方は シートのカッティングの仕方、なかにはエミール・ガレの作品をどう思うか、などと投げかけてこられる方もいらっしゃいました。
すでに当店のガラスをご購入されているお客様に対しては、使い方やお手入れ方法を説明することは多いのですが、一日に何度も「サンドブラスト」についてお話しすることは少なく とても新鮮でした。また、自分自身も先輩諸氏について分かりやすい説明の仕方の盗み聞きしたりと、、、、作品からも、説明の仕方からも、また作品展運営の仕方からもたくさん学ばせていただいた有意義な時間でした。
作品展をするのに必要なのは まず「作品」。当たり前のことですが、いつか個展ができるほど多くの作品を作れるよう精進します。お越しいただきました皆様、ありがとうございました。






