金婚式のお祝いにお創りさせていただいたグラスです。さて、なぜファッションマグというグラスがあるか！？それは、創業当時からクリスタルマググラスは存在していたのですが　やはりクリスタルは熱に弱いのと振動にも弱いので破損頻度が他のグラスに比べて高かったのです。また、クリスタルの元の酸化鉛という鉱物の素材そのものが河川の汚染に影響を及ぼすという観点から生産が減ってきているという事実もありました。その後ガラス業界もかわり酸化鉛を使わず、酸化亜鉛や酸化カリウムなどを使い、カリクリスタルガラスやチタンクリスタルガラスなどがでてきました。そうはいったものの、クリスタルガラスは高価なものなので　もう少しコストを控えて　また丈夫なガラスグラスということで登場したのが　このファッションマググラスです。扱いやすさは抜群！ぜひ、一つお手元にいかがでしょう。

前回のお話で　なぜファッションマグが登場したのか　少し書かせていただきましたが（クリスタルは弱いため、強度のあるもち手つきグラスとして登場）なぜ、ファッションマグという名前なのか。マグはお察しのとおり、マグコップやマグカップから想像しやすいように持ち手のついた器のことになります。ちなみにマグカップは和製英語です。なのでマグカップといういい方は　取っ手のついた茶碗茶碗のように　茶碗としての言葉２回続くようになるのです。なので言葉の最後はmug　マグで問題なかったのですが　別商品にクリスタルマグがあるわけですから、フツーのマグ・ガラスマグ・ちいさめマグなど色々考えた結果、流行（流行ったらいいなあマグ）で　ファッションマグ！人気がでればいいなあという思いつきからネーミングでした(^_^;)でも、なんだかかわいいでしょ。

このグラスのハイビスカス模様は　ファッションマグで一番の人気です！というお話しもしたいのですが　クリスタル→マグと話が続いているので　型ガラスのお話しを少し。さとうガラス工房のグラスたちはほとんどがOEMといって　当店で型を決めて　それを海外のガラス工房や国内のガラス工房で150個～200個制作していただき　すべて購入して彫刻をしてお届けしています。なかにはワイングラスのように　どうしてもそのカタチに自信が持てなくてメーカーさんお薦めのグラスを使う場合もありますが　デザイングラスといった少ロットでしか作られないグラス以外はそのほとんどが自社発注です。ただ、残念なことにこのファッションマグは　型ガラスで作ってもらいました。なにが違うか。耐久性が抜群にいい！しかし、張り合わせの線があるのです。持ち手とそのグラス正反対部分にどうしもラインがでてしまいます。もちろん磨いて目立たないようにはしています。この線が気になる方は、クリスタルマググラスをお薦めしたいのですが、なにぶん弱いのが弱点。どうしてもグラスに持ち手があるものは　その持つ手にグラス+そのグラスに入れた液体の重さが負荷されます。よって、丈夫な作りでないとすぐに持ち手の部分でひび割れが起こるのです。それはとても残念なこと。現在もなんとかバランスがよく型ガラスでないグラスにならないかメーカーさんと相談中です。これは当店のほんと、課題と思って取り組んでいます。