北澤美術館
長野にある北澤美術館に行ってきました。せっかくなので北澤美術館だけでなくガラス関係の ガラスSUWAの里やアートヒルズミュージアム安曇野などの背施設を何カ所か巡ってきましたが、痛恨のミスでほとんど写真を撮っていない・・・
なので、図録をアップしますね。
美術ガラスを見る楽しみとして、作り方の謎があります。お料理も同じですが 美味しいご飯を目の前にしたとき、お魚が上手に捌かれているのは技術の差として、今まで食べたことのないような美味しいソースを口にした時「どうやって作ったのだろう?」「何が入っているのかな?」「この後味の正体は?」と、疑問が湧いてきませんか?そして、目の前の料理人さんがいるなら詳細をきいて、自宅で作ってみたくなる衝動に駆られませんか?
おおよその見当がついても、今一つその作り方に確信がもてない時があります。そんな時に便利なのが美術館の図録です。ガラスの文様の美しさは作り手のセンスに寄るものが大きいですし、技術の高さは一目で分かります。ですが、「どうやってつくったのだろう?」と思わす部分の解説が丁寧にかかれている、レシピ本のようなものを思い浮かべていただくと分かり易いかもしれませんね。
ガラスを彫ると一言でいっても、グラヴュールやダイヤモンド・ポイント彫り・エッチング・サンドブラストなど様々な方法があります。「これはエッチングね」と思っても、あとで図録と照らし合わせるとグラヴュールだったりします。そして改めてその技術の高さに恐れ入ったり、敬意を払うのです。なんでもかんでも手作業がいいのではなく、道具を使って美しく仕上げることはありだと思います。ですが、手作業だからこその味わい深さや道具を使わずとも手作業だけで作り上げる職人技は見応えがあります。
北澤美術館はフランス近代ガラス工芸の3大ブランドといわれる、ガレ・ドーム・ラリックの作品が1000点を超え収蔵されている美術館です。ガレは1889年に第4回パリ万国博覧会にて「芸術は万人のためにあるべき」との考えから「傑作を生み出すことに神経を傾けるだけでなく、芸術をより広い範囲の人々の手に届くものにしたい」と芸術の普及について決意を述べていました。
そんな意図をもったガレの作品だからこそ、単なる高嶺の花ではなく どこかしら親しみ深く そして驚きと発見に満ちた作品が多いのかもしれませんね。本物に触れて心満たす長野の旅でした。
美術ガラスを見る楽しみとして、作り方の謎があります。お料理も同じですが 美味しいご飯を目の前にしたとき、お魚が上手に捌かれているのは技術の差として、今まで食べたことのないような美味しいソースを口にした時「どうやって作ったのだろう?」「何が入っているのかな?」「この後味の正体は?」と、疑問が湧いてきませんか?そして、目の前の料理人さんがいるなら詳細をきいて、自宅で作ってみたくなる衝動に駆られませんか?
おおよその見当がついても、今一つその作り方に確信がもてない時があります。そんな時に便利なのが美術館の図録です。ガラスの文様の美しさは作り手のセンスに寄るものが大きいですし、技術の高さは一目で分かります。ですが、「どうやってつくったのだろう?」と思わす部分の解説が丁寧にかかれている、レシピ本のようなものを思い浮かべていただくと分かり易いかもしれませんね。
ガラスを彫ると一言でいっても、グラヴュールやダイヤモンド・ポイント彫り・エッチング・サンドブラストなど様々な方法があります。「これはエッチングね」と思っても、あとで図録と照らし合わせるとグラヴュールだったりします。そして改めてその技術の高さに恐れ入ったり、敬意を払うのです。なんでもかんでも手作業がいいのではなく、道具を使って美しく仕上げることはありだと思います。ですが、手作業だからこその味わい深さや道具を使わずとも手作業だけで作り上げる職人技は見応えがあります。
北澤美術館はフランス近代ガラス工芸の3大ブランドといわれる、ガレ・ドーム・ラリックの作品が1000点を超え収蔵されている美術館です。ガレは1889年に第4回パリ万国博覧会にて「芸術は万人のためにあるべき」との考えから「傑作を生み出すことに神経を傾けるだけでなく、芸術をより広い範囲の人々の手に届くものにしたい」と芸術の普及について決意を述べていました。
そんな意図をもったガレの作品だからこそ、単なる高嶺の花ではなく どこかしら親しみ深く そして驚きと発見に満ちた作品が多いのかもしれませんね。本物に触れて心満たす長野の旅でした。
次の台風も近づいているようなので とりあえずは事務所内で養生です。
ガラスは水や紙とも相性が良いのですが 紙類に水は天敵ですね。
水と紙とガラスが一同に介する場面として ガラス炉からガラスタネを取ったあとに成型する作業があります。よく卵型とか爆弾型とか言われるものなのですが、私も始めた頃はおっかなビックリでした。だって、1000度以上あるガラス炉から取り出したガラスの塊をたかが濡らした新聞紙をてのひらの上において、その上でコロコロと回すのですから。
新聞紙といっても1日分もない厚さです。びしょびしょに濡らしたところで熱いだろうし、実際にその水がガラスの塊の暑さで蒸気となって湯気を立てた姿を見ると身が竦みます。それでもいつの頃からでしょうか。その作業を熱いと思わなくなっている自分がいました。
最初は先生の手をみただけでも泣きそうになっていました。ですが 熱いはずのガラスのタネがほんの少しの力で思うように変わることを知るとなんだかガラスのタネが愛おしい。私の場合、逆に力を入れすぎて、卵型が変形してしまい先生にチェックを入れられるのですが・・・
「そのまま回していても ガラスは自然に丸くなるから」分かっていてもついつい手を加えて自分の思い通りにしてしまおうと思う悪いクセがあります。
まだまだ手のひらに力が入り 上手くできないのですが 自分としては おっかなビックリ触っていた頃から比べると雲泥の進歩だと自画自賛したりするのです^_^;サンドブラストだけでなく いろんなガラスの特性を知ることができたら 面白いなあと思うこのごろです。
なにが好きって、ピンブロウで作ったガラスのの立ち上がり方が好きなのです。横からの画像だと分かり易いかな。それと付け加えるならアシンメトリーな出来上がりも大好きです。
で、このお皿にサンドブラストを施すとなるとお皿裏側からになります。表面にすると食器として使った場合に汚れが加工面に付着しやすいし、洗う時も手にひっかかります。基本的にはお皿というよりガラストレーでお使いいただけたら嬉しいので裏面加工にするためにシートを貼ってみました。
デザインも緩やかな円錐状のものがきれいかなと思っているのですが、作品展が終わったばかりで なかなかよいモチーフが浮かび上がってきません。なにが大切かってこのサンドブラストするデザインがいかに大切かということは、どれほど先生に言われ続けられたことか。
これはお料理と一緒で、ガラス素材が美しいものは そのまま食べても美味しいトマトみたいなものです。ですが、それをトマトジュースにしたり、イタリアンに混ぜたりとすることで そのトマトの美味しさをより引き出さすことができます。よい素材に細工をし、よりパーソナルなガラスへ。さて、何を彫ろうかな。







