バーゲンセールはやりません。
今年最初の三連休、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
私はお買い物です(^_^;)
この季節はバーゲンで街はお祭り騒ぎのように活気に溢れています。特にこれが欲しい!というものが無くても、あのワクワクした感じが大好きで、普段は手強そうなカリスマ店員さんもフツーの店員さんって感じでせっせ、せっせと働いているという感じが好きで疲れに行くようなものだけど、街に出かけます。
いつも不思議に思うのはその価格付けです。バーゲンですから 50%offや70%off 物によっては90%offと、いくら衣料品には流行があるといっても「あらあら、これじゃあ原価割れだなあ~」と思ったりするものです。
2010年頃 衣料品の国内自給率は数量ベースで4%と経済産業省の発表があります。確かに、made in Japanの服って見かけないですよね。私が今来て着る服も 確認するとmade in Taiwanでした。(^_^;) 2000円のものが半額で1000円や700円などで売られるとそれでは利益はでないというものです。それでも利益を出すためには薄利多売といった数量を売るしかありません。そして次にコストを落とすことが考えられます。一番最初にコストダウンされるのが人件費です。日本人は人件費が高いため、衣料品においてはその裁断や縫製をアジア諸国に移して利益確保を図ります。
でも、それって本当にそれでいいのかな?と思うのですよね。そういった場を無くすことは雇用が減るだけでなく産業として衰退してしまうと思うのです。哀しいかな、ガラス業界もそうでした。特にグラス類は人が手間をかけてつくるものから 機械で作られるようになり、その場はヨーロッパへと移りました。機械は休むことを知りません。ガラスは人がつくるのも機械がつくるのも その原料は同じでドロドロに溶かした珪砂(ケイシャ)です。それをドロドロに溶かすために1000度~1500度の高温で温めるわけですが、ほとんどのガラス工房ではこの炉を365日24時間 灯を落とすことなく燃やし続けます。夜中に珪砂を溶かし、昼間はそれをガラスとして成形するわけです。
しかし、機械だと夜・昼関係なく珪砂は溶かされ、ガラスは成形されて行きます。数は驚くほど多くできあがり、100円ショップなどでも安価なグラスが多く出回っています。私は安いガラスがダメだとは思わないし、高いものだけがいいとも思いません。ましてや同じ原料ですから大差はありません。それでも人がつくったグラスは 機械のつくったグラスと値段が3倍違います。だから、通常のガラスやさんでは ハンドメイドのグラスは使いません。だって、コストがかかりますもの・・・それでも当店ではハンドメイドにこだわり、日本の職人さんがつくったグラスも販売して行こうと思っています。ガラス作家さんとかでない名も無き職人さんが一生懸命日本の片隅でつくったグラス。一旦ガラス炉から灯が消えるとそれを復活させることは困難なことでしょう。ガラスに携わっているものとして少しでも日本のガラス職人さんが活躍できる場を残すお役に立てればいいなあと職人好きの私は思うのです。(画像上のガラスはもちろろん、国内のガラス工房でつくられたグラスです。)なので、当店ではバーゲンは行いません(^_^;)


