ハンドメイドビアジョッキ販売します。(file.1)
明日から新しいハンドメイドのビアジョッキの販売・発送です。
今までのグラスは機械作りのため その重さからグラス持ち手側反対に張り合わせの線があり、磨いてはいたものの気になっていました。そこでグラスに改良を施し、オールハンドメイドのビアジョッキを国内のガラス店さんに作っていただきました。私たちとしては長年改良したかった持ち手とグラス反対面の張り合わせの線もなくなり、手作り感満載のグラスを大変誇らしく思うのですが、同時に普段機械作りのグラスに慣れ親しんでいる方には細かなキズや気泡またグラスの厚みのムラなど気になる点もあるのではないか・・・と、販売間際になってドキドキです。
もちろん、2つを比較すれば間違いなく今回のハンドメイドビアジョッキの方がよいのは一目瞭然ですが、それは比べて始めてわかることで、たとえば持ち手の太さが均一でないことがハンドメイドのならではの良さに比べ、機械作りではその均一な太さが秀逸なことが挙げられるでしょう。また、気泡や厚さのムラがないことも機械作りの良さでしょう。しかし、ハンドメイドグラスはそれらがあることが、グラスの良さといえるでしょう。
お客様に商品と一緒にお届けする「さとうガラス工房のグラスコンセプト」に詳細を書くと同時に、その用紙が読まれるように工夫もしましたが、いくら書き連ねても始めての発送はドキドキするものです。今まで機械作りのビアジョッキで大きなクレームを受けたことはなかったし、実際に変える必要はあるのか?という話し合いも、さとうガラス工房内で何度かしましたが 当店の目標である「自信のあるものだけをお客様のお手元に。」のコンセプトから、「さとうガラス工房らしい商品作り」を目指している今、今までクレームがなかったことに甘んじることなく良い商品作りを目指して行こうと思っています。来年早々にはエッチング柄も従来のものからよりデザイン性のあるものへ徐々に変更して行きます。そんなか 一部商品の販売を中止したり逆にハイクオリティなものをご提案して行こうとも考えています。
国内の小さなグラスメーカーはここ数年で激減しました。それは高品質のグラスが安価で輸入されるようになったからです。ヨーロッパ等でのオートメーションによるガラス製品の製造がほとんどハンドメイドと区別がつかないほど、品質のよいモノができるようになりました。ワイングラスで有名なリーデルも全てがハンドメイドではなく機械作りのものが汎用のものは多くを占めているでしょう。
私どもの販売するグラスを全て国産の手作りで補うことはできません。なぜならサンドブラストをする以上ある程度の厚みのあるグラスが必要であり、薄いのに気泡があるワイングラスだとすぐに割れてしまいます。そこで今回のビアジョッキのような厚手のグラスが手作りグラスに変えることができるグラスになります。それで手作りのグラスに変えるのは サンドブラストと手作りグラスの相性が非常にいいから!の一言に尽きるのです。サンドブラストは印刷ではない手間をかけたガラス工芸の手法です。お互いが手作りの温かみを持つと本当に冷たいガラスが優しい表情になるのです。
そこで、私たちは徐々に「さとうガラス工房」でしか扱っていないサンドブラストに最適なグラスに変更して行く予定です。なぜなら 絶対的に「自信があるもの」は、サンドブラストの技術であり、それをより美しくみせるためのガラス素材そのものも「自信のあるもの」に変えて行こうと思うからです。ギフトラッピングも当店に「おまかせ」いただいたものは冬らしい包装をさせていただいております。
まだまだ やらなくてはならいことは多くありますが、今までのサンドブラストの技術だけではなく素材やラッピングにもこだわった「さとうガラス工房」を目指してドキドキの明日発送を待つ今日です。



