大切なお友達が就職で関東に行ってしまうということで
急遽、グラスをプレゼント。日本酒好きの彼女に、小ぶりのグラスを用意しました。

春は旅立ちの季節ですね。旅立つ方は準備に余念がなく、残される方は寂しさを隠しつつ応援します。慣れ親しんだ環境が変わることはストレスを伴いますが、一度切りの人生ですから いろんなことに挑戦してほしいと心から願い送り出します。
この感情は自分が旅立ってばかりの時は気づかないものなのですよね。学校という集団生活に入るために家を出て、その学校は上級校に進むたびに故郷から遠くなり、就職や結婚で個人として家を出ても、寂しさや不安を感じることもなく、目の前の環境の変化に順応することで頭も心もいっぱいでした。
親や親戚から旅立ちに伴って何かを贈られた記憶もなく、数枚の写真があるぐらいかなあ。今思えば、せっかくのい旅立ちの記念に何かしら残っていたら 今の自分自身の感情と重ね合わせることができたかもしれません。
人の感情は その時々に感じるものと、数年後 いえ数十年経ってから感じる想いは変わってきます。当たり前ですよね。年月とともに経験を積み、立場も変わり 子供だった自分が親の立場になって同じような経験をするということも多々あります。
そんな時に、今の自分の感情だけでなく「あのときの自分はどう感じていたのだろう」と思い出してみることはちょっとした人生のご褒美です。そうやって記憶の断片を探すとき何かしらの手がかりになるようなものがあれば、その想いはより鮮明に思い出されることでしょう。
もちろん、モノではなく空気感や薫りなどもその感情を引き出してくれる要因となります。私にとっての春の桜は、モノはなくとも何とも言えない物哀しい感情と未来や希望にキラキラを感じるワクワク感を思い起こさせてくれます。さて、あなたにとっての想いを引き出してくれる品はなんでしょう。そんな想いで贈り物を送るのも人生の贅沢かもしれませんね。